- 「和」の息づく街 京都
- 晩夏の京都へ
- 旅の目的
- いざ京都へ
- はじめてのカプセルホテル体験「ザ・ミレニアルズ京都」
- 一度くらいはシティホテルで「ホテルグランヴィア京都」
- 先斗町「伏見蔵」
- お洒落な川床BAR「ATLANTIS(アトランティス)」
「和」の息づく街 京都
僕の趣味の一つに旅行があります。
中でも、最も好んで出かけるのは「京都」です。
僕は学生時代、京都の大学に在籍していました。
大学院まで含めると6年近く京都で過ごしていたことになります。
京都の魅力を一言で表すことは出来ませんが、僕が京都を好む理由は四季折々を楽しんだ思い出があるからです。
春は鴨川街道の満開の桜で花見をして、夏は遠くに聞こえる祭囃子を聞きながら川床で日本酒を飲み、秋は色づく山のお茶屋さんで団子を頬張り、冬は雪に映える寺社仏閣を尋ねたり。。。
他にも思い出は尽きませんが、詰まるところ日本の和の文化や風情を肌で感じる事が出来る京都という街に、何物にも代えられない思い出とかけがえのなさを感じているからでしょう。
そんな京都に出掛けた時の一幕をご紹介します。
晩夏の京都へ
昨年の9月初め、念願かなって京都へ出掛ける機会を得ました。
事前に予約をしていた時に気付きましたが、今回の旅行に掛かる費用は、コロナが蔓延する前よりも少し割高になっていた印象があります。しかし7、8月シーズンと比べると大分安いと思われます。
ここでポイント① ~旅行はシーズンオフを狙う~
※あくまで個人の感覚です。また旅行先によって異なる場合があります。
旅の目的
僕の旅の目的はゆっくり過ごす事です。
ただし「ゆっくり」=「何もしない」のではなく、「ゆっくり」=「気ままに」という意味です。
要するに、自分の心の向くままに行動することです。
例えば、真昼間から酒を飲みつつ和食を堪能したり、散歩して気になったお店や名前も知られていないような寺社仏閣にフラフラと足を踏み入れたり。。。
これが案外楽しかったりするから不思議です。
いざ京都へ
今回の旅行は、予約していた飛行機に乗り遅れるという、なんとも間抜けな始まり方でした。
仕方ないので搭乗を次の便に変更して事なきを得ましたが、搭乗まで2時間以上待つことになりました。当然ですが、旅行の時はあらゆる時間には間に合うように行動する事が大切です。
その後、ようやく飛行機に乗って伊丹空港に到着。
そこからリムジンバスに乗り京都に向かいます。
ここでポイント② ~京都までの移動時間~
自宅から移動すること約5時間、ようやく京都に到着です。
とにかく疲れたので、まずはホテルに向かいます。
はじめてのカプセルホテル体験「ザ・ミレニアルズ京都」
今回宿泊するために2つのホテルを予約しました。
まず前半のホテル、京都は河原町にある「ザ・ミレニアルズ京都」
ここは一般的なホテルのように部屋に宿泊するタイプのホテルではなく、割り当てられたスペースに宿泊する、いわゆるカプセルホテルです。
しかし、ただのカプセルホテルではありません。
結論から言いますと「人を選ぶホテルではあるが、また利用したいと思えるホテル」でした。
ポイント1:広く感じる宿泊スペース
宿泊したスペースの広さは、大体セミダブルベッドよりちょっと広いくらいでした。
しかし天井までの高さが確保されているので、宿泊スペースは事前に想像していたよりも広く感じました。
基本的に寝るだけですが、このベッドの最大の特徴は、リクライニング機能を備えていることです。詳しくは上記の動画やホームページ内の動画を見てもらえると分かりますが、フルフラットからソファまで自由に角度を変えることが出来ます。またここでは目覚ましの代わりに、指定した時間になるとフルフラットベッドがリクライニングソファになります。ベッドからソファになることで目覚ましの代わりにしている点は、とてもユニークです。
ポイント2:操作は全て支給されるiPhoneで
先ほどのベッド操作に加え、宿泊スペースのライトや空調、さらには備品の貸し出しなどは、チェックイン時に支給されるiPhoneで行えます。いちいちフロントに電話する手間もなく、人との接触が気にあるこのご時世、お手軽にホテルの設備を利用できる便利グッズです。
ポイント3:コワーキングスペース等の整備
このホテルは何も泊まるだけの場所ではありません。
ホテル内にコワーキングスペースを常備しているので、パソコンで作業したり、書類の整理をしたり、たまには本を読んでゆっくり過ごしたりと宿泊以外の楽しみ方をすることも出来ます。また長期滞在者向けに、キッチンも常設されているので、気分転換に料理を作ることも可能です。
他にも、ハッピーアワーというビール無料飲み放題時間、宿泊スペースの仕切りをプロジェクタースクリーンとして利用できたりと実にユニークな取り組みがなされています。
勿論、シャワースペースや浴室、洗濯機等も完備してあります。
全体的に高級感もあり、カプセルホテル特有の他の客同士の音なども聞こえず快適に過ごせること間違いなしです。
一度は泊まってみる事をおススメするホテルです。
一度くらいはシティホテルで「ホテルグランヴィア京都」
後半は、京都駅にある「ホテルグランヴィア京都」
言わずと知れたJRが母体のシティホテルです。折角の旅行ですから高級感のあるホテルに泊まりたいのが旅行の楽しみ。
泊まってみて、今まで体験した事のない高揚感と出費を経験しました。
ポイント1:便利性の高い立地
このホテルの一番の特徴は、その立地にあります。
実はこのホテル、京都駅の構内にあります。
県外から京都へ訪れる際、公共機関を利用すれば必ず京都駅に到着します。もし駅から離れたホテルを予約していた場合、重い荷物を持って移動しなくてはなりません。これが案外、面倒だったりします。その点このホテルの場合は駅に到着してからすぐにホテルに移動できるので移動の手間はありません。初めての京都旅行には、おススメのホテルと言えるでしょう。
ポイント2:シティホテルに恥じない高級感と接客
まず何と言ってもその高級感です。
入口から入った瞬間、京都駅の喧騒を忘れるくらい静かで落ち着いた雰囲気に包まれます。天井も高く広々とした空間、ダークブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気、邪魔にならないくらいの静かな和風BGMが、これから始まる非日常感を期待させてくれます。
そして、こうした一流ホテルのスタッフは何故か皆さん丁寧です。
今回初めて宿泊しましたが、受付カウンターで施設の場所や宿泊上の注意点などを手懇切丁寧に説明してくれました。また部屋までの案内の時も、荷物を運んでくれるのが地味に助かります。部屋まで運んでくれた方に、この近くのドラックストアを聞いたところ、地図を取り出し、これまた丁寧かつ素早く教えてくれました。
ポイント3:やはり割高
文句のない立地、高級感溢れる施設、懇切丁寧なスタッフ対応。
素人目に見ても一流と分かります。だからこそ宿泊費も一流でした。
僕は喫煙者なので喫煙できる部屋を予約しました。さらに予約した部屋はツインルームだった事もあり、2泊で4万強掛かりました。
駅構内にあるホテルなので移動の点を考えればこれ以上の場所はないかもしれません。また一流のスタッフに一流の接客など、初めて京都を訪れる方には強い味方となるでしょう。
ここでポイント③ ~京都の宿泊税~
税額
※税額は変更されている場合があります。
先斗町「伏見蔵」
ホテルに荷物を置き、一息したので夕食に向かいます。
グルメツアーの一番の目玉は夏の京都ならではの、あの場所。
それは「川床」です。
「川床」とは鴨川に桟敷を設け、そこで食事やお茶が出来る場所のこと。
所説ありますが、安土桃山時代から始まる文化だそうです。
その川床で「鱧の湯引き」を「日本酒の冷」で一杯やることを目的にしていました。
しかし当然の如く、どの店も予約一杯で入ることが出来ず、泣く泣く別のお店を探すことに。
時間は午後7時半。
四条河原町通りを東に入ると、料亭や食事処が立ち並ぶ狭い路地があります。そこが京都でも有名な飲み屋街「先斗町」です。僕はその道を南に向かって歩いていました。
小雨が降ってきたので、早く店には入りたい。
そんな時、あるお店の前にお品書きが出してありました。よく見ると「鱧の湯引き」が載せてあります。お店の名前は「伏見蔵」
この店で夕食を取ることを決めました。
まずはビールを注文です。
雨が降っていたとは言え、まだ9月初頭。ちょっと歩いただけでも汗ばみます。暑さと湿気でヘトヘトになった体に半分ほどビールを注ぎ込み、まずは一息。
そこからじっくりとお品書きを見ていきます。
所々、達筆すぎてよく分からない品名が書いてあるので、まずはお目当ての鱧の湯引きと日本酒を注文しました。
鱧のプリっとしつつ弾力のある食感。白身魚特有のあっさりした口当たり。
これを梅肉や塩で食べると、また違った美味しさがあります。
京都の料理は素材そのものの味を楽しむために、基本的に薄味です。
人によっては「茹でた魚を食べているだけで味がしない」と思う方もいるそうです。
それでも京都を訪れたら一度は食べてみる事をおススメします。
他にも「鱚の天ぷら」、「鯛の酒盗」、「エイヒレ」、「魯山人」といただきました。
大体5000円程、時間にして約1時間半
お腹も心も非常に満たされた時間でした。
お洒落な川床BAR「ATLANTIS(アトランティス)」
お腹は満たされましたが、欲を言えばもう少しお酒が飲みたいところ。
そこで以前から気になっていたバーに行くことにしました。
名前は「ATLANTIS(アトランティス)」
ここは珍しく、店内にカウンターを持ちながら夏は川床を出しているお店です。
いわゆるルーフトップバーというもの。
川床で鴨川を望みながら美味しいカクテルを飲む。
なんと贅沢な響きでしょうか。
しかし、なかなか思うように事が進まないのが旅の常です。
と言うのも、初日は台風の影響で川床は早々に閉められ、次の日はお客さんで満席、そしてようやく3日目に訪れた時、川床の席に着く事が出来ました。
ここでポイント④ ~京都の川床~
流石に3日連続で通えば、お店の人とも顔見知りになります。
3日目に訪れた時、僕が入店するなり年配のスタッフの方が「今日は(川床)空いてますよ」と、にっこり微笑んで教えてくれました。
僕はお礼を言い、川床に向かいます。
外は少し蒸し暑いですが、適度に風が吹いているお陰でそこまで気になりません。
川床に備え付けてあるカウンターに座ると、別のスタッフさんがおしぼりを持ってきながら「ようやく座れましたね、おめでとうございます」と、こちらも嬉しそうに話しかけてくれました。
(もしかして全スタッフに知られていたのかな?)
少しの気恥ずかしさは感じますが、それ以上にカウンターに座れた嬉しさが勝っています。
景色を堪能しつつ、まずはお酒を注文します。
僕の飲みルールでは「どんなお店でも最初の一杯目はビール」と決めているので、そのルールに従って最初のお酒を注文します。
今回は、京都のクラフトビール『ラッキーキャット』を注文しました。
ビールにしては香りは強く、しかし思ったよりも苦みが少ない、飲みやすいビールでした。特に苦みが少ない点はビールが苦手な人にもおススメです。
2本目を飲み終えた頃、次のお酒を注文します。
せっかくの川床バーなので、普段飲まないロングカクテルを注文しました。
名前は忘れましたが、口当たりも軽く、スッキリとした甘さの爽やかなカクテルでした。蒸し暑い夏にピッタリのカクテルです。
夏の夜風にあたりながら飲むお酒は非常に美味なもの。
それはきっとお酒だけの味ではありません。場の雰囲気や季節もあるのでしょう。
夏という季節、川床という場所、そしてお酒。
全てが揃ったからこその美味しさだったのかも知れません。
1時間ほど経った頃、そろそろ時間的にも酔い的にもいい感じ。
2~3杯飲んで4,000円ほど。お会計を済ませた帰り道。
夜とはいえまだ蒸し暑い。しかし不思議と穏やかな心持です。
それは帰り際、お店の方に「また是非いらしてください」と言われた一言があったからでしょうか。
また夏になったら、訪れたい場所です。
今回はここまで、この続きは「旅日記~京都の旅~後編」で紹介します。