旅行の拠点は「ホテル(=宿)」と言っても過言ではありません。
例えば、皆さんは「ホテル」をどのように捉えていますか?
- 寝るだけの場所、荷物置き場
- 旅行の楽しみの一つ
- ワーケーションの場
ホテルを選ぶ基準は、その時の旅行の目的によって変わってくると思います。
今回の「京都の旅」では、閑静な住宅街の中でひっそりと佇む新しいスタイルのホテル、そして歴史の跡が今もなお残る五条界隈について紹介します。
- ホテルを決めるには?
- 新しいスタイルのホテル「UNKNOWN KYOTO」
- ホテルコンセプト:泊まる
- ホテルコンセプト:食べる
- ホテルコンセプト:働く
- 実際に泊まってみた感想
- 歴史情緒あふれる清水五条周辺
- 元遊郭街
- おわりに
ホテルを決めるには?
今回の旅行の目的は「休暇」です。
僕にとって「休暇」とは、時間を気にせず、その時々に心の赴くまま過ごすこと。
そのためには快適に過ごせるホテルに宿泊する事が一番大事です。
さらに適度に交通の便が良くて、ブログを作成できるようなスペースがあればなお良い。そして何よりも長期滞在となるので宿泊料は抑えたい...等々
考え出すと切りがありませんが、要するに次の要望を兼ね備えたホテルを探さなくてはなりませんでした。
そんな都合のいいホテルはないものか。
なんて考えながらネットで探していると、長期滞在者向けの宿を見つけました。
新しいスタイルのホテル「UNKNOWN KYOTO」
清水五条駅から徒歩5分。
細い路地を入ったところに、そのホテルはあります。
ホテルの名前は『UNKNWOUN KYOTO(アンノウンキョウト)』
元は遊郭建築だったのもをリノベーションして、さらに長期宿泊やコワーキングに対応しているホテルです。
元遊郭建築だったこともあり、その建物には趣があります。
元々が木造建築であることから、シティホテルのような豪華さや重厚感はありませんが、木造建築ならではのどこか懐かしく、温かみのある雰囲気を味わうことが出来ます。まるで田舎のおばあちゃん家のみたい。
またコワーキングスペースを常設してあるので、ワーケーションへの対応も可能。宿泊してる方の中には、リモートで会議をしたり、何かしら作業している方もいました。
さらに海外の方の利用も多いようで、ワーキングスペースでは滞在者同士で盛り上がることも…
そんな何でもありのホテルですが、ここは3つのコンセプトによって成り立っています。
ホテルコンセプト:泊まる
先ほども少し触れましたが、このホテルは元遊郭建築をリノベーションした建物になります。
各部屋は、遊郭当時の面影を残しつつ、快適かつ長期的に滞在できるように改築されています。また部屋の種類も全5種類から選べるようになっているので宿泊する人を選びません。必ずお気に入りの一室が見つかる事でしょう。
共有のシャワールームやキッチンスペースが常設されているのは勿論、長期滞在向けに洗濯機や乾燥機が設置されているのも嬉しいところ。
さらに連泊割引や2週間・1ヵ月宿泊プランなど、それぞれの長期滞在に対応したプランも充実しています。
ホテルコンセプト:食べる
実は、このホテルにはレストランが常設されています。
名前は「Sin-Dining&Bar-」
宿泊者だけでなく、一般の人も利用できるようになっています。
昼は手ごろな定食メニュー、夜は本格イタリアンメニュー。
また種類も豊富なので、長期滞在中、飽きることなく利用できるのもポイントです。
特にイタリアンメニューの中でもパスタの種類は非常の豊富でした。
パスタだけでも2ページ分くらいあった様な気がしますw
さらにこのホテルには、シェアキッチンも常設されています。
これによって、例えば宿泊中の食事を自炊することも可能。毎日の外食も楽しいけど、旅行先で自炊するのも旅の思い出になるかもしれません。
ホテルコンセプト:働く
先ほども触れましたが、このホテルにはコワーキングスペースも常設されています。
宿泊者は24時間いつでも使い放題です。
また宿泊者以外もフルタイム会員や週末会員、時間制会員など細かいプラン内容が設定されているので、自分のライフスタイルに合わせて選択、利用する事が可能です。
僕自身も実際に利用してみましたが、思ったよりも快適に利用できました。
と言うのも、電源・Wi-Fiは勿論、プリンターや会議室も揃っているので、ブログ作成や本格的に作業に没頭したい方にも対応可能です。
実際に泊まってみた感想
今回の宿泊は全日程合わせると13日間滞在していました。
ここからはその時の感想を紹介します。
宿泊した部屋
今回宿泊した部屋は『ドミトリータイプ』
カプセルホテルのように割り当てられたスペースに宿泊する部屋タイプです。
各スペースに仕切りもあり、利用者のマナーもしっかり守られているので静かに過ごす事が出来ました。また各スペースごとにコンセントやハンガー、小さめの鏡など最低限の必需品も揃っていました。
ただし、大きな荷物を広げるにはちょっと狭く、収納スペースもありません。
長期滞在の場合は、個室の方が便利だったと思います。またドミトリータイプは据え置きのハンドタオルや洗面用具等もありませんでした。レンタルもありますが、その場合は有料になるので注意が必要です。
嬉しいポイント
地味に嬉しいポイントが「洗濯が出来る」ことです。
僕は全日程分の服を持っていくのは面倒だったので、約5日分の着替えを持っていきました。その為、大体3~4日ごとに洗濯をする必要がありましたが、洗濯機と乾燥機が常設されているので、洗濯に煩わしさを感じません。また無料の洗剤、洗濯用ネットが利用出来たのは助かりました。
その代わり、洗濯機は1回200円、乾燥機は30分100円と、使用の際は料金が発生します。
必需品
持っていけばよかった物として「サンダル」があります。
宿泊スペースは2階ですが、2階は土足厳禁になります。
反対に1階のコワーキングスペースやキッチンスペースは土足になります。その為、サンダルなど履脱の簡単な物を持っていけば1階と2階の行き来が楽になったと思います。
注意したい事
長期宿泊の際に注意したいことは「食事」です。
旅行の時の「食事」は、基本的に外食がメインになりがちです。2~3日の旅行であればそこまで気になりませんが、長期となると話は別。毎日外食だと、費用もさることながら偏食になりがちです。結果、胃がもたれ食事に飽きてしまいます。
しかし先ほどもお話したように、このホテルはキッチンスペースも常設されているので自炊することができます。僕は外食が多くなることが分かっていたので、朝食は近くのスーパーで購入したリンゴやバナナを食べていました。
宿泊費用
宿泊費用自体は大体3万円程。
ドミトリータイプの部屋のマンスリープランを使用しました。この13日の宿泊でこの価格は破格ではないでしょうか。
長期宿泊者には勿論、ワーケーションやグローバルに活動されている方にもおススメのホテルです。
歴史情緒あふれる清水五条周辺
旅行初日、早速宿に向かい手早くチェックインを済ませた後、周辺散策を行います。
ホテル周辺は清水五条と言います。
清水五条と言えば有名な「五条大橋」があります。これは義経と弁慶が出会ったとされる橋です。
この五条大橋を東に向かって歩けば清水寺や二寧坂産寧坂など、歴史情緒あふれる地区になります。反対に西に向かうとオフィス街になります。
また北に向かえば、四条河原町や先斗町など、京都随一の繁華街があります。
では、南や向かうと何があるのでしょうか?
元遊郭街
もともと五条界隈は、高瀬川を中心にした遊郭の街だったそうです。
そのため「五条楽園」なんて呼ばれ方も。今もこのあたりを散策すると、当時の名残を残すような建物がいくつも見つかります。
とりわけ目を引いたのは、この建物。
宿のすぐ近くにある「五條會館」
ここは「旧五条楽園歌舞錬場」と言い、昔は芸事を教えていた場所だったそうです。
写真はありませんが、内部には舞台が設置されています。
現在でもイベントやコンサートで使用されているそうです。
このように元は遊郭街でしたが、現在は建物にその面影が残るのみ。
道も狭く、車の往来は極端に少ないので、周辺の静かでゆっくりとした雰囲気が漂っています。
また周辺の建物は、リノベーションされたゲストハウス型の宿泊施設が数多く存在しています。そのため、夜も静かでとても京都にいるとは思えません。
そして近くには銭湯もありました。
サウナと書いてありますが、サウナは勿論の事、小さめの湯船もいくつかあります。言ってしまえば「銭湯」です。
内部の昭和レトロな雰囲気。
個人的に、水風呂がかなり冷たかったのは印象的でした。
おわりに
自分が宿泊するホテルでは何が出来るのか?
ホテル周辺には一体何があるのか?
せっかくの旅行です。
自分が宿泊しているホテルやその周辺を散策してみるのも楽しいかもしれません。もしかすると思わぬ出会いや穴場スポットを見つける事が出来るかもしれませんね。