事務員の保育園日誌|複雑な保育園業務の改善方法を

保育園で働く事務員の日常や役立つスキル、業務の改善について紹介します!

【要約紹介】『30代を後悔しない50のリスト 大塚寿』 ~人生の土台となる30代の過ごし方~

30代を後悔しない50のリスト

30代は、人生の土台となる年代だと言われます。

それはこの時期に身に付けたスキルや経験が、後の40代、50代において大きな影響を与えるからです。

 

それまでの20代は、まだ自分の方向性が定まっていません。

様々なことにチャレンジしながら、自分の適性を探り、得手不得手を知るなど、いわば「学びの期間」だと言えます。

 

しかし「学び」は「実践」に繋がらなければ意味がありません。

つまり20代で学んだ内容を実践していくのが「30代」という年代だと言えるでしょう。

 

自分で考え、行動し、結果を出す

結果が成功にしろ失敗にしろ、その原因を探り、試行錯誤を繰り返して、何度も挑戦していく事になります。

 

このプロセスを繰り返し身に付けたスキルや経験が、40代、50代で様々な『』としてハッキリと表れるのです。

 

今回は、大塚寿氏の『30代を後悔しない50のリスト』から、30代を後悔しないためのポイント5つ紹介します。

 

『30代を後悔しない50のリスト』目次

①誰と付き合うのか真剣に考えるべきだった

繰り返しになりますが、20代は学びの期間であり、30代は実践の期間です。

本書ではこの20代を「種まき期」、30代を「育成期」であると述べています。

 

そしてこの「育成期」になると、仕事や人脈、物事への考え方も広がりますが、その時に誰と付き合うかが重要であると言います。

 

それは「付き合う人によってその後の人生が大きく変わってしまう」からです。

 

筆者はここで、自分の体験からその根拠を提示しています。

例えば、優秀な人と親しく付き合うようになってから、その人に憧れを持つようになったり、あるいは相手にされなくなるというプレッシャーから、自己を高める習慣を身に付けようとします。

 

他にも、憧れを持つ人が起業家や投資家だった場合、今までは「失敗したらどうしよう」と躊躇していたのに、実際に挑戦している人がいるのですから、「よし、やってみよう」という気持ちが生まれるようになると言います。

 

つまり、付き合う人の中に1人でも憧れの人がいることによって、自己投資や勉強など、自己研鑽や経験に繋がっていくのです。

 

逆に「何も行動しない」、または「ネガティブな発言ばかりの人」と付き合うと、自分自身も何も行動せず、また他人の意見を否定するような人になってしまいます。

 

人は良くも悪くも他者からの影響を受けます。

その影響が、結果として自己投資になるのか、他者批判になるのかは分かりません。しかしその「結果」は、付き合う人によって決まると言っても過言ではありません。

 

30代で大切な事は、「優秀な人」や「憧れの人」と親しく付き合い、その影響を受ける事が大切なのです。

②失敗から真剣に学ぶべきだった

失敗は成功の元」なんて格言がありますが、これは案外、的を得た言葉だと言えます。

 

本書において「成功者とは失敗者」であると述べています。

そもそも仕事で失敗してこなかった人はいません。仮に失敗がないという人は、仕事が出来る人ではなく、指示されたことしかしてこなかった人の事を言います。

 

ここで大切な事は「失敗しない」ことではなく、実は「失敗から学ぶ」ことにあります。

 

失敗」とは、自分の仮説や計画が間違ってい事を言います。

そこから「なぜ失敗したのか」と原因をさかのぼって考え、改めて自分の仮説や計画の改善する。この一連の流れが成功へと繋がるのです。

 

ユニクロの柳井社長は「一勝九敗」と言っています。

つまり「一勝」を勝ち取るために、「九敗」してきたというのです。

 

失敗する事は恥ずかしい事ではありません。

失敗した時に学ばず、同じ失敗繰り返すことが恥ずかしいのです

 

失敗する事は誰にでもあります。

30代では失敗した時は、失敗の原因を分析して、計画を修正し、改めて行動する事が求められるようになります。

③コミュニケーション能力を高める努力をするべきだった

本書において、30代で会社や部署のエースと呼ばれた人の一定数が、40代以降に落ちぶれる原因を「コミュニケーションの問題」であると述べています。

 

20代まではチームの「1メンバー」として活動し、成果を出す事が求められます。

しかし30代になるとチームをまとめる「リーダー的立場」になるので、メンバーに指示を出しながら成果を出すことが求められるのです。

 

つまり、「個人」としてではなく「1つのチーム」として結果を出す事が求めらます。

その為に、他のメンバーに指示を出したり、進捗状況を確認したり、その都度修正しなくてはなりませんが、そこで必ず必要になるのが「コミュニケーション」です。

 

コミュニケーションの根本にあるのは「相手を理解しようとする姿勢」、つまり「他者への関心」です。これを実践的に行う為に、本書では「目配り」と「気配り」が重要であると述べています。

 

目配り」と「気配り」。

他人が何をしているのかを知るために、観察し、声をかける事ですが、ザックリ言えば「ちょっと声を掛けつつ、一言二言雑談する」イメージです。

 

それこそ最初はただの挨拶程度で終わるかも知れません。

しかし続けていく事で、挨拶以外にも一言二言会話が増えていきます。そこから次第に、相手に質問したり、逆に質問されたりするなどして、自分と他者の想いや考えが理解し合えるようになるのです。

 

これがコミュニケーション力に繋がるのです。

 

よく勘違いされていますが、コミュニケーションを高めるとは、何か話術を磨くという事でありません。繰り返しになりますが「他者への関心」から始まります。そこから「目配り」や「気配り」という他者とのコミュニケーションに繋がるのです。

 

逆に言えば、「他者への関心」を持たなければ、コミュニケーション力は高められません。「30代でコミュニケーションは苦手です」なんてことにはならないように気を付けましょう。

④チャンスにすぐ対応すればよかった

チャンスは準備をして待ち構えていないと、決して掴めるものではありません。

 

本書において、チャンスの数は30代以降になるとだんだんと減ってくると言います。また仕事以外にも恋愛や結婚のピークも30代と言われています。つまり、モタモタしていると仕事や結婚のチャンスを逃してしまうのです。

 

そこでチャンスを逃さない為に重要な事を、本書では事前に準備しておくことであると言います

 

例えば、仕事ではリーダーを任される可能性を考慮して、普段からマネジメントの勉強や同僚、後輩とコミュニケーションを取るように心がけるようにしたり、結婚では、美容や体型のために運動をしたり、話題づくりのために教養を身に着けたりなどです。

 

そうして準備しながら、いざチャンスが回ってきた時、まずは「迷わず食いついて、細かい事は後で考えること」が大切です。いろいろと考えてはいけません。

 

著者も、初めて本の執筆を依頼された時、即決したと言います。その出来事がきっかけとなり、今では数十冊の本を執筆していると言います。実は多くの人はこの「即決(あるいは『食らいつく』)」が出来ずに後悔していると言います。

 

つまりチャンスを生かせない人とは、チャンスについて色々と考えすぎて慎重になったり、あるいは失敗した時のリスクを考えてしまう人だと言えます。

 

チャンスが訪れた時は、迷わず食らいつきましょう。

しかし事前に準備をしていないとチャンスもつかめず、あるいはチャンスが訪れた事にも気が付きません。数少ないチャンスを逃さないためにも日々の準備という日々の積み重ねが必要です。

⑤自分を磨くべきだった

20代の大きな武器は若さと行動力です。多少の失敗は「学びのきっかけ」として許される部分があります。

 

しかし30代にもなると、そうも言ってられません。

仕事のスキルや知識だけだはなく、人としての幅を持たせるために自分を磨くことが欠かせなくなります。

 

そこで大切なことを本書では次の3つの流れで説明しています。

・「さらなる高み」にチャレンジする

・一流に触れる

・器量を満たす努力をする

 

「さらなる高み」にチャレンジする

本書では、さらなる高みを目指す事は決して簡単な事ではないと言います

 

自分の現状に満足せず、常に自身のレベルアップを目指して研鑽していく。

つまり常に自分に負担をかけて歯を食いしばりながら、自分を磨くのです。その姿に人は憧れを見つけるのではないでしょうか。

「さらなる高み」にチャレンジする例

体を鍛える、いい習慣を身に付ける、お金について勉強する 等

 

一流に触れる

本書では、この一流に触れる事こそが「私たちを磨くきっかけになる」と述べています。

 

一流には一流たる所以があります。

建築物、美術品、食事、音楽等あらゆる一流に触れる事で、自分自身の価値基準が研ぎ澄まされるのです。その結果、一流と三流を見分ける事が出来るようになります。

つまり本物と偽物を見分ける判断力が磨かれるのです。

 

ビジネスにおいても一流のビジネスマンや経営者の考えに触れることで、自身の仕事に応用し、さらなる成果に繋がるのです。

一流に触れる例

大人の遊びを知る、付き合う人間を考える 等

 

器量を満たす努力をする

器量とは、「才能、能力、力量」という意味があります。

 

つまり自分の能力の限界を知る事でしょう。

 

本書では、能力を大きくする方法はないと言われます。

それよりも自身の能力の大きさを知り、自身の出来る事と出来ない事を見極める努力をする方が重要であると言います。

 

しかし自分の能力を知るには、経験する他ありません。何事にもチャレンジして、失敗を重ねて自分の「出来る事(=自分の能力の限界を知る)」を知っていく。そうした経験が後の人生に大きくプラスに働くと言えます。

器量を満たす努力をする例

失敗から学ぶ、海外旅行に行く、利他の心をもつ 等

まとめ

『30代を後悔しない50のリスト』5つのポイント

①誰と付き合うのか真剣に考えるべきだった

②失敗から真剣に学ぶべきだった

③コミュニケーション能力を高める努力をするべきだった

④チャンスにすぐ対応すればよかった

⑤自分を磨くべきだった

 

40代、50代ともなれば、一定の「成果」を出すことが当たり前になります。

その成果を出すためには、30代である程度の「経験」や「技術」、「教養」、あるいは「品格」などを身につけなければなりません。

 

その為には、20代のようにがむしゃらに行動するのではなく、計画を立て、実行し、結果から改善、改良を重ねて、再度計画→実行・・・と行動し続ける必要があります。また自身が1プレイヤーではなく、1リーダーになるのも30代です。他人と積極的に関わり、人を動かすことも覚えなくてはなりません。

 

30代は最も忙しい期間でもあります。

しかしこの期間に、どこまで挑戦し、失敗したか。自分は何が得意で、何が不得意か。そうした自分を知り、挑戦し続けた先に、40代、50代の生き方が決まります。臆せず行動していきましょう。